介護にかかわる施設は非常に多くあり、その中でもケアマネジャーの配置が義務付けられている施設も多いため、需要は常にあります。たとえば居宅介護支援事業者は、事業所ごとに1人以上の常勤ケアマネジャーを配置しなければなりません。

介護老人保健施設や介護医療院でも、施設サービス計画の作成などの仕事を行うために、1人以上のケアマネジャーを配置することが規定されています。すべてを挙げることはできませんが、その他の介護にかかわる施設でも同様にケアマネジャーの配置義務が設けられているところが多くあるのです。

とりわけ少子高齢化の影響もあり、今後もますまず介護にかかわる市場は大きくなっていく見通しであるため、介護サービスを提供する上で欠かせない専門職であるケアマネジャーの需要も増加することが見込まれます。介護業界においても業務の効率化を図るためや人材不足を解消するために積極的にデジタル化を推し進め、AIやICTなどのデジタル技術の導入を始めていますが、ケアマネジャーの仕事はその核となる部分はAIに任せることができない重要な仕事です。

なぜなら、ケアマネジャーの仕事は利用者の信頼を得て、利用者が抱えている問題や感情を読み取る技術が必要だからです。ケアマネジャーの仕事の中でもケアプラン作成や雑務といった部分はデジタル化で効率化を図れるかもしれませんが、将来的においてもケアマネジャーの仕事がなくなってしまうということは起こりづらいでしょう。