厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、介護職の平均月収は約25万円となっています。年収の平均は、約353万円です。全国平均に比べると、高いほうではありません。資格別の年収は、「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によれば、介護福祉士3,944,640円、初任者研修は、3,606,120円、介護資格のない場合は、3,255,260円でした。
勤務形態では、男性の正社員の平均月収341,290円、女性は、312,990円でした。年齢別で、月収が最も多かったのは、男性が40~49歳、女性が、50~59歳でした。男性の非常勤の平均月収は、136,000円、女性は、119,710円で、平均月収が最も多かった年齢は、男性が50~59歳、女性が29歳以下でした。
介護職の収入があまり高くないのは、資格や経験があまり問われないという点にあります。無資格や未経験でも、介護の仕事ができるからです。また、介護職に支払われる給料は、国が事業所に支給する介護報酬から支払われていますが、この介護報酬には、上限があるので、介護職の収入が上がりにくいという状況もあります。
それで、なるべく収入を増やしたいという場合は、介護福祉士やケアマネージャーなどの資格を取ると良いでしょう。需要が高いので、給料も高く設定されています。収入をアップさせる他の方法は、資格要件を満たして、主任やリーダーなどの管理職に就くことです。夜勤を多くして、夜勤手当で収入を増やすという方法もあります。夜勤専従で働けば1回の単価が高いので、勤務日数は少なくても高い収入が得られます。